寝たきりの対象者や,筋緊張が強い対象者の更衣介助は大変になると思います.
さらに,拘縮により皮膚のトラブルも出現することがあります.
療法士が関節可動域訓練として徒手的に反復動作により改善を試みますが
可動域を拡大させるのは時間も労力もかかります.
今回,ご紹介いたします「拘縮改善クッション」は
発泡スチロールに常温状態の保冷剤を着け弾性包帯で固定します.
これを拘縮部位に挿入することで,持続的な筋の伸長を促します.
このクッションを用いることで施設入居者の拘縮が改善しました.
詳しい作り方の動画は「https://www.youtube.com/watch?v=Kbdeg5Bl930&t=35s」になります.
この取り組みは以下の論文で発表しております.
1.特別養護老人ホームにおける関節拘縮改善に向けた取り組み.-拘縮改善クッションを利用して-. 井上忠俊, 上城憲司, 小松洋平, 永島稔子, 原口健三.認知症ケア事例ジャーナル,4(2),125-131.(2011).
2.介護老人保健施設の入居者に対する拘縮改善クッションの効果. 井上忠俊, 上城憲司, 藤原和彦, 小松洋平, 上江洲聖, 原口健三. 日本作業療法研究学会, 15(1), 21-28. (2012).
作業療法士:井上