今日は論文の紹介です.
この論文は「救急医療の現場で認知症患者の増加が重大な問題となることを予測しており,その解決法として認知機能の状態が悪化する前から早めの入院や,介護保険サービスの利用が有効ではないか」と述べています.
また,「少子高齢化に伴い今後も増加していくことが予測されるため,救急医療の現場において認知症の理解を深める必要がある」と報告しています.
認知症者の増加とその対策は,維持期だけでなく急性期で急務であること,地域サービスの拡充や遠隔診療の充実化など高齢化率28%を超えた日本ならではの課題があることが示されていました.
引用文献:田所功, 佐々木諒, 涌谷陽介, 高尾芳樹, 竹中龍太, 藤木茂篤, 阿部康二. (2019). 救急医療現場での認知症患者の急増. 日本老年医学会雑誌, 56(1), 6-14.